児童の安全、緊急点検を実施 津の女児死亡受け三重県

一見勝之三重県知事は11日の定例記者会見で、津市の自宅で母親(42)から暴行を受けた三女=当時(4つ)=が死亡した事件を受け、児童らの安全を確認するための緊急点検を実施したことを明らかにした。

県によると、緊急点検は児童相談所から在宅指導を受けている約1100件を対象に実施。児相や保育所、学校などの職員が先月上旬と今月上旬に1回ずつ、児童と面会するなどして安全を確認した。

また、会見で児童相談所の体制について問われた一見知事は「これまでも児相の人員を増やしてきたが、その結果として若い人が多く、業務に習熟した職員が少なくなったことも事実」と指摘した。

その上で、研修や事例の共有などを通じて職員を育成すると説明。AI(人工知能)を活用した児童虐待対応支援システムについては「厚生労働省と情報交換しながら精度を高めたい」と語った。