温暖化防止へ連携 亀山市、NTT2社と協定

【気候非常事態宣言書を持つ櫻井市長(左)と協定書を持つ佐藤三重支店長(中央)、吉田東海支店長=亀山市役所で】

【亀山】亀山市は10日、NTT西日本三重支店(津市桜橋2丁目)とNTTアノードエナジー東海支店(名古屋市熱田区)の2社と、「地球温暖化防止に向けた取り組みを推進するための連携協定」を締結した。

同日、市役所で締結式があり、櫻井義之市長と佐藤麻希三重支店長(47)、吉田誠東海支店長(53)がそれぞれの協定書に署名した。期間は同日から令和12年3月31日まで。

連携協定は、脱炭素社会を目ざし、地球温暖化防止に向けた取り組みを推進し、温室効果ガスの排出をゼロとする「カーボンニュートラル」なまち『健都かめやま』」を目指すのが目的。公共施設の太陽光や蓄電池の設置、環境教育などに取り組む。

佐藤三重支店長は「自社の持つ得意分野ICT(情報通信技術)を活用し、市とともに脱炭素社会を目指します」、吉田東海支店長は「太陽光などの再生エネルギー分野で役にたてれば」と話した。

櫻井市長は「両社との締結を力強く感じている」と述べ、「カーボンニュートラルのまちを目指し、重層的に展開していく」と語った。

また、同日、櫻井市長は「亀山市気候非常事態宣言」を表明した。宣言書には、近年、世界各地で気候変動に伴う自然災害が多発し、国内でも甚大な被害が発生していることから、持続可能な社会を実現するのを目的に、2050年までに温室効果ガス排出量実質ゼロを目指す▽生物多様性の保全に向けた取り組みを進める―など3項目を記した。