画業78年、森嶌さん個展 津の三重画廊

【作品を紹介する森嶌さん=津市中央の三重画廊で】

【津】三重県松阪市出身の洋画家、森嶌澄子さん(92)=東京都港区=の個展が、津市中央の三重画廊で開かれている。15歳からこれまでの78年の画業から選んだ59点を展示・販売している。9日まで。

森嶌さんは女子美術大学を卒業後、映画制作会社の美術部門に勤務しながら制作を続け、昭和38年に渡仏。15年間フランスを拠点に活躍し、帰国後は国内外で作品を発表している。同所での個展は3年ぶりとなる。

今展は作品の整理中に偶然見つかったという15歳の時の名画の模写や18歳の自画像をはじめ、厚みのある紙に油絵の具で描いた抽象作品や、複数の抽象画を組み合わせたコラージュ、ニューヨークでスケッチしたペン画などを出品した。

森嶌さんは「三重はふるさとなので大切にしたい思いがある。78年の仕事を見てもらえたら」と話した。