川の生き物、児童ら観察 たも網で魚や昆虫捕まえ

【榊枝さん(左端)と共に川の生き物を探す児童ら=津市榊原町の谷杣川で】

【津】三重県津市榊原町の市立榊原小学校の3、4年生7人が6日、町内を流れる谷杣川で水生生物を観察した。たも網で魚や水生昆虫などを捕まえ、地域の川の生き物に理解を深めた。

榊原の自然を生かし景観向上に取り組む農水省の交付金事業の一環。地元住民でつくる「榊原みずすまし会」(前山眞広会長、会員485人)が実施し、7年目を迎えた。里山整備や環境学習に取り組む環境カウンセラーの榊枝正史さん(38)=四日市市西松本町=が講師を務めた。

児童は榊枝さんから、たも網を川底に合わせ石の裏や草の根元にいる生き物を追い込む方法を教わりさっそく挑戦。カワムツ、シマドジョウ、イモリなど網に入るたびに大喜びした。最初は水や魚を怖がっていた子がみるみる積極的になり、川底の石を器用に動かし魚を捕まえていた。

榊枝さんは捕まえた生き物を水槽に分けた後、きれいな水の指標となるヘビトンボやサワガニを見せ、「去年よりヘビトンボが少ないのはどうしてか考えてみて」などと問いかけた。

芦田胤啓君(10)は「去年は小さい魚しか捕れなかったけど今年は大きな魚がたくさん捕れてうれしかった」、服部紗良さん(9つ)は「生き物がたくさんいる川がある榊原に生まれて良かった」と感想を述べた。