アサギマダラ来る町に 城田小児童らフジバカマを植栽 三重県玉城町

【「大きくなあれ」と声をかけながらフジバカマの苗を植える児童ら=伊勢市上地町の城田小学校で】

【伊勢】「旅するチョウ」として知られるアサギマダラを呼び込もうと、三重県伊勢市上地町の城田小学校で4日、住民有志と3年生児童らが、アサギマダラが好む花「フジバカマ」を植栽した。

同町在住の中川雅彦さん(67)が企画し、学校に提案。3年生43人と住民有志5人が参加した。

アサギマダラは、長距離を移動する渡りチョウ。淡い紫色の花をつけるフジバカマを好んで飛来する。

この日は、市内で採取したフジバカマの苗約60本を用意。児童らは、中川さんから、アサギマダラやフジバカマについて説明を聞いた後、校庭の花壇に、苗を丁寧に植え付けていった。児童らが水やりなどの世話をし、住民も協力して育て、チョウが飛来したら観察するという。

参加した浅井笑里さん(9つ)と中山ひまりさん(8つ)は「アサギマダラは知らなかったけど、チョウもお花も大好き」「チョウがいっぱい来てくれたらいいな」と笑顔で話した。

中川さんは「子どもたちに、花の世話やチョウの観察を楽しんでもらいたい。将来、地域にフジバカマ畑が広がり、アサギマダラが飛来する町になれば」と話していた。