津市の対応「もっとできた」  市長会見、女児死亡の第三者委に協力へ

【定例記者会見に臨む津市の前葉市長=市役所で】

【津】三重県津市の前葉泰幸市長は4日の定例記者会見で、同市の自宅で三女(4つ)を死亡させた疑いで母親(42)が逮捕された事件で、市の対応について「あくまでも権限と責任は県にある」とした上で、「中勢児童相談所に対し、市としてもっとアプローチできたことがあったのではないか」と述べ、県が設置する第三者委員会の検証に協力していく考えを示した。

前葉市長は保育園や保育士ら現場の対応について「保護者とはずっと連絡が取れていた。担当者らは精一杯勤めを果たしていた」とした。一方で、「県と市はイーブンの関係ではない」と述べ、権限は県にあることを強調した。

その上で「結果として命を救えなかった。何を置いても子どもの命を守ることが優先だ」と強調。「市としてもっと強いアプローチができなかったのか、もっと踏み込まないといけなかったのではないかというのが率直な気持ちだ」と話し、市として児相に母親や女児への対応をさらに求めるべきだったとの見方を示した。