子育てリフレッシュ、来月から全国初の事業開始 桑名市

【記者会見する伊藤市長=桑名市役所で】

【桑名】三重県桑名市の伊藤徳宇市長は4日の定例記者会見で、市が進める「人口減少対策パッケージ14万リバウンドプラン」で、8月1日から「選べる桑名子育てリフレッシュ事業」と「AIチャットボットによる子育て応援事業」を開始すると発表した。リフレッシュ事業は全国初。市は、昨年2月に市の人口が14万人を切り、同8月に発表した同プランについて、①流入促進②定着環境整備③流出抑制―の3局面で進めるとしており、定着環境整備の局面で、生産年齢人口が子育てしやすい環境を整えるため、本事業を実施する。

リフレッシュ事業は、今年4月1日以降に出産した、1歳未満の子どもの保護者を対象にデジタルチケットを支給し、食、心の癒し、身体の健康をテーマとしたリフレッシュプランを選んでもらい、楽しんでもらう。

応援事業は、AIチャットボットが24時間365日、子育てに関する疑問に答えてくれるもので、キーワード一つからでも疑問点を探り、解決へと導く▽桑名で役立つ情報を届けるほか、グーグルマップと連携し場所も案内▽英語・ポルトガル語・ベトナム語もネイティブの担当者が回答を一つ一つ作成―などが特徴。

さらに、流出抑制の局面で、今の子ども・若者の考えや気持ちに寄り添った施策を実施し将来の生産年齢人口を獲得・確保するため、8月8日に市幹部職員を対象に「若者の暮らしと令和の価値観」を知る研修会を開催。博報堂・若者研究所リーダーのボヴェ啓吾氏が講師を務める。