花ハスが休耕田で見頃 津の地域住民が育てる

【見頃を迎えた花ハス=津市白山町二俣で】

【津】津市白山町二俣の地域住民が育てる花ハスが見頃を迎えている。斜面にある7カ所の田計6200平方メートルに白やピンクの花が開いている。花は8月いっぱい咲く予定。

同所の花ハスは所有者の高齢化で管理できなくなった田を有効活用しようと平成28年秋から二俣区自治会(36戸)美化推進委員会の中森勝会長(80)らが整備。初夏の花の名所として毎年約3千人が訪れる。

中森会長によると今季は春先に雨が少なく斜面中ほどの2枚の田がうまく芽吹かなかったというが、他の田は先月下旬から白やピンクの花が咲いている。夫婦で訪れた飯南町の男性(82)は「ここは昨年から来ている。きれいに咲くので楽しみ」と話した。

中森会長によると長らく整備や肥料代など全て自治会費でまかなってきたが、今季は市の補助金30万円を受けることができたという。「ハスが縁で来られた方と地元のお年寄りが情報交換したり、過疎に悩む他県の方が見学に来たり交流が生まれている」と話した。

午後7時―翌午前5時半は電気柵が稼働するので注意する。問い合わせは中森会長=090(8673)2286=へ。