ごみ再資源化30%以上目標 度会町が宣言

【度会町のごみの減量化・再資源化推進の宣言に合わせて作成したシンボリックデザインを紹介する中村町長=度会町役場で】

【度会郡】持続可能な循環型社会の実現に向け、三重県度会町の中村忠彦町長は3日、同町のごみの減量化・再資源化推進を宣言した。令和10年度までに再資源化率30%以上を目標に、ごみを発生させない仕組みづくりや、子どもらが限りある資源を大切にする心を育む教育の充実など、町民や事業者、町が一体となり、取り組んでいく。

同町によると、同3年度の町のごみ総量2419トンのうち、資源ごみは343トン。再資源化率は18・9%で、全国平均の20%を下回っているという。

これまでも、古紙や古布専用のリサイクルステーションの設置やごみの分別スケジュールの変更など、資源ごみを出しやすい環境づくりに努め、ごみ分別促進アプリの活用や広報紙、収集日カレンダーを通じ、ごみの削減や分別の啓発に取り組んできた。

しかし、排出されるごみの総量に大きな削減が見られず、再資源化率についても横ばい傾向にあることから、減量化に向けた取り組みを強化することにした。

町役場で式典があり、各課の課長や町関係者らを前に中村町長が宣言書を読み上げ、決意を新たにした。今後は6つの推進プランに取り組む予定で、ごみの削減や分別について知識を高めてもらうため、度会小学校3年生を対象に「資源ごみ分別マイスター養成講座」を開いたり、町内の店舗や事業所に取り組みへの協力を呼びかけたりする。

また、「度会町」「資源」「大切に」をローマ字で表記した、同宣言のシンボリックデザインを作成し、エコバッグやマグカップなどノベルティグッズを作って啓発に力を入れるほか、デザインボードを町民に持ってもらい、サポーターとして町の公式インスタグラムに登場してもらう企画も実施する。

中村町長は「小さい町だからこそ、幅広い世代を巻き込んで取り組めば効果が現れやすいのでは」、建設水道課の中川知央係長は「みんながごみを分別するのが当たり前という気持ちになるように一緒に取り組んでいきたい」と話した。