児童虐待防止会議を設置、児相検証の第三者委も、三重県 津の事件受け

【定例記者会見で児童虐待防止対応検討会議の設置を発表する一見知事=県庁で】

三重県津市の自宅で三女(4つ)を死亡させた疑いで母親(42)が逮捕された事件を受け、一見勝之知事は4日の定例記者会見で、再発防止策を協議する「児童虐待防止対応検討会議」を同日付で立ち上げたことを明らかにした。

県によると、会議は一見知事や関係部局の部長ら10人で構成。来週中に初会合を開く。当面の再発防止策を協議するほか、第三者委員会から提出される報告書を踏まえた再発防止策も検討する。

一見知事は会見で、児童相談所が1年近く女児の安否を直接確認できていなかったことに「それで良いはずがない」と述べ、会議で検討課題に挙げると説明。「県庁全体で再発防止に取り組む」と述べた。

また、児相の対応などを検証する第三者委を4日付で立ち上げたことも発表した。第三者委は弁護士や児童精神科医ら5人で構成。14日に初会合を開く。1年以内に報告書をまとめる予定。