四日市工高に実習用機器寄贈 伊藤製作所、ものづくり教育支援 三重

【目録と感謝状を手にする(左から)嶋田校長、伊藤社長=四日市市日永東3丁目で】

【四日市】自動車関連部品の順送り金型設計製作などを手がける「伊藤製作所」(三重県四日市市広永町、伊藤竜平社長)は3日、昨年開校100周年を迎えた県立四日市工業高校(同市日永東3丁目、嶋田和彦校長)で同校への寄贈品の贈呈式を開き、伊藤社長から嶋田校長へ実験・実習用の三菱シーケンサーPLC10台(機械の制御装置、30万円相当)が贈られた。

伊藤社長は「シーケンサーは工作機械を動かす上でなくてはならない部品で、この勉強はものづくりで働いてもらう上で大切」と強調。その上で「ここ3年間は毎年2人、本校から入社していただき、現在当社に在籍する本校の卒業生9人は中心となって活躍していただいている。彼らは地域を引っ張る人材であるだけでなく、少子高齢化で日本全体にとっても宝物であり、できるだけ恵まれた環境で学んでいただきたいので、地域のものづくり企業である我々が支援していく。今後も良好な関係を続けていければ」と述べた。

嶋田校長は「大きな学校でも予算には限りがあり、最新のものになかなか更新できないので、今回貴重なご寄付をいただき、本当にありがたい。若年者のものづくり競技大会で全国2位になるなど、本校ではものづくり同好会の活動も活発であり、実習などに役立てたい」と述べ、同社に感謝状を贈った。