地元小中学校にCO2測定器を寄贈 名産大の学校応援プロジェクトで湯元榊原館 三重

【贈られた測定器やタブレットを手にする児童生徒と前田社長(右端)、伊藤教授(後列左端)=津市榊原町の市立榊原小で】

【津】津市榊原町の温泉旅館「湯元榊原館」(前田諭人社長)は30日、市立榊原小(同町)と同久居西中(久居一色町)に環境学習を支援する機器を寄贈した。両校は2学期以降同機器を活用し児童生徒の環境意識を高める。

名古屋産業大(愛知県尾張旭市)が企業の協賛を得て展開する「学校応援プロジェクト」の一環。東海地区のべ187校で実施しており企業が協賛するのは津市内では2例目となる。今回はCO2濃度測定器3台とモニター用のタブレット1台など計10万円相当を同館の負担で両校に無償提供し学習を支援する。

贈呈式には前田社長(33)、伊藤雅一同大教授(64)、両校の校長と児童生徒の代表が出席。前田社長は「地域の良さに目を向け誇りに思ってほしい」とあいさつし機器を手渡した。

伊藤教授は「教室の換気状況や植物の光合成実験、学校周辺のCO2濃度測定などを通じ、地域環境を改善するにはどうすればいいか皆さんで話し合って」と呼びかけた。

同中3年の池田成士郎さん(14)は「教室の窓を何カ所開ければCO2濃度が低くなるのか実験したい」と話した。