「あずきバー」の発売50周年 井村屋、東京で無料配布

【あずきバーを受け取る来場者=都内で】

井村屋(三重県津市高茶屋)は30日から7月2日の3日間、東京・日本橋のコレド室町テラスで看板商品のアイス「あずきバー」の発売50周年を記念し、あずきバーを無料配布している。蒸し暑い天候もあり、涼を求めて配布前から多くの来場者でにぎわい、あずきバーの受け取りを待ちわびていた。

無料配布の催しは東京のほか7月1日に名古屋と大阪でも行う予定で、合計1万5千本のあずきバーを配布するという。

あずきバーは、昭和48年にぜんざいを凍らせたようなアイスができないかと、開発された。令和3年度のあずきバーシリーズの年間販売本数は3億本を突破するなど、世代を超えて親しまれている。7月1日を「井村屋あずきバーの日」に制定し、日本記念日協会から認定登録されている。

催しを前に、同社の「あずきバー50周年記念イベント」記者発表があり、井村屋グループ取締役会議長の浅田剛夫氏が登壇。浅田氏は「多くの原材料などを手配いただいている皆さん、なにより買い求めいただいているあずきバーファンの皆さんのおかげ。心より感謝いたします」と発売50周年の感謝を述べた。

浅田氏はまた、香港とシンガポールでも周年イベントが行われているなど海外でも浸透していることを話し「あずきバーが持つ機能性、健康性が評価され、世界に羽ばたいていくステージができている。世界人口80億人の10%の販売数の目標も夢ではないと思っている。どうぞご支援をお願いしたい」と今後の展望を話した。

【あずきバーについて話す浅田氏(右)=都内で】

この日は、あずきバーと同じく今年、活動50周年を迎えるガチャピンとムックもスペシャルゲストとして登場。浅田氏とのトークセッションなどで会場を盛り上げた。

無料配布のほか、輪投げやヨーヨーすくいなどといった屋台を設置した夏祭りの催しもあり、来場者はあずきバーを食べながら夏の風物詩を楽しんでいた。

東京都世田谷区から来たという40代の女性は「子どもの頃、夏になると必ず冷蔵庫にある、家族みんなが大好きなアイス。今も大好きで食べている」と話していた。