髙瀬さん、北欧描く 菰野町のパラミタで絵画展 三重

【連作2点を紹介する髙瀬さん=菰野町大羽根園のパラミタミュージアムで】

【三重郡】三重県伊勢市前山町のインテリアデザイナー、髙瀬洋さん(65)の絵画展「幸せの国々―北欧を描く」が、菰野町大羽根園のパラミタミュージアム1階、小ギャラリーで開かれている。7月3日まで。小ギャラリーは入場無料。

コンピューターグラフィックス(CG)を駆使して、北欧の風景や建物、そこで住む人々の暮らしぶりなどを描いた作品28点を展示。デンマークの人気カフェを題材にした連作2点は、外から見た店内の風景と、店の中からのぞいた町並みを描いている。後者の「カフェからの眺め」は、昨年の伊勢市美術展覧会で岡田文化財団賞を受賞した。

髙瀬さんは10年ほど前、ハウスメーカーの関係者とともにデンマークやスウェーデンなど北欧の国々を視察した。手がけた作品は、旅のスケッチをもとに制作。これまでに鳥羽市の観光交流施設や津市の文化施設でも作品展を開いている。

伊勢和紙を使用し、和紙に印刷することで柔らかな色合いと北欧の空気感を表現した。「北欧独特の色や温かみのある雰囲気を出せたと思う。見に来てくれた人に、癒やしを感じてもらえたら」と話した。