餅つくウサギが〝出現〟 津の榊原温泉田んぼアート 三重 

【2羽のウサギが餅をつく「榊原温泉田んぼアート2023」=津市榊原町で】

【津】津市榊原町の「榊原温泉田んぼアート2023」の地上絵がこのほど、同町長坂で姿を見せ始めた。約2900平方メートルに五種五色のイネで描いたウサギの餅つきの絵柄を見ることができる。

榊原の自然を生かし景観向上に取り組む国の交付金事業で地元住民でつくる「榊原みずすまし会」(前山眞広会長、会員485人)が実施し14年目。今年は4年ぶりに広く田植えの参加者を募集し、今月4日に約260人で手植えした。

今年の干支(えと)のウサギを題材に榊原小児童に原画を募集した、2羽のウサギが餅つきをする絵柄。緑の「きぬむすめ」を背景に、ウサギや餅は「ゆきあそび」、輪郭は「紫大黒」など五色の絵柄が浮かび始めている。

同町出身の前川幸介さん(82)=久居万町=は「今年は何になるのかなと毎年楽しみにしていて、離れた友だちに写真を送っている」と話した。

同会では「7月いっぱいが見頃」と話し「県道への路上駐車は危険なのでアート東側の農道に車を止めて上に上がって眺めてほしい」と呼びかけている。