三重県選抜、ホンダ鈴鹿に完封負け 大学野球オープン戦

【三回裏1死満塁のピンチで継投し、失点をホンダ鈴鹿5番西山の犠飛による1点に抑えた三重選抜・平山(四日市大)=ホンダアクティブランドで】

大学野球の本年度三重県選抜が25日、鈴鹿市のホンダアクティブランドで始動した。初日は社会人野球のホンダ鈴鹿とオープン戦を行い、0―3で敗れた。10安打を浴びながら粘り強い継投で3失点でしのいだが、打線がホンダ鈴鹿投手陣を攻略できなかった。7月1、2日はダイムスタジアム伊勢に四国地区大学選抜と中国地区大学選抜を迎えて交流戦を行う。

侍ジャパン社会人代表選考合宿参加メンバーらを欠いたホンダ鈴鹿だが「攻撃力の差は明らか」(三重県選抜の森本進監督)。春の三重県リーグ最優秀投手の宮﨑将通(皇學館大)を二回にとらえ、5番西山虎太郎からの3連打で満塁とし、8番岡澤智基の中犠飛に守備の乱れもついてこの回2点を先制した。

その後5投手を投じ、追加の失点を三回の1点に抑えた三重県選抜だが、チーム安打は二回の鍛治園健人(四日市大)、四回の井田翔斗(皇學館大)、八回の浅井颯茉(皇學館大)の単打計3本にとどまり、1点が遠かった。

【八回表、5番中川(皇學館大)が四球を選んで出塁、6番代打垣口(近大高専)の犠打で1死二塁として、7番代打浅井(皇學館大)が中前打を放ち三重選抜が1死一、三塁の得点機をつくる=アクティブランドで】

四球を選んで出塁した5番中川聖也(皇學館大)を6番代打垣口拓斗(近大高専)が犠打で進塁させ、7番代打浅井の中前打で1死一、三塁と好機を広げた八回が最も本塁に近づいたが、後続が倒れて万事休した。

試合後、三重県選抜の森本監督(皇學館大)は「投手は良く投げたが攻撃でチャンスをつくれなかった」と振り返り「対応力の違いを埋めるだけでなく少ないチャンスをものにできるような野球をしなければならない」と奮起を促した。

岡田一晟主将(皇學館大)は「(企業チームを相手に試合前の)シートノックから圧倒されてしまった」と反省する。「後半にかけ、選手間でコミュニケーションが取れるようになったことが収穫。(四国地区・中国地区との交流戦で)勝利を目指して頑張りたい」と話した。