マイナ保険証、医師106人「トラブルあった」三重県保険医協会が調査

【マイナ保険証のトラブルに関する調査結果を発表する宮﨑会長=県庁で】

三重県内の医師らでつくる県保険医協会は22日、健康保険証の代わりにマイナンバーカードを使う「マイナ保険証」のトラブルに関する調査結果を発表した。回答した医師らの67・9%(106人)が「トラブルがあった」と答えた。

協会によると、調査は協会に所属する医師と歯科医師の計1767人を対象に、先月26日から今月5日にかけて実施。マイナ保険証によるトラブルの有無について、8・8%に当たる156人が回答した。

「トラブルがあった」と答えた会員のうち、69人が「加入者の情報がシステムに正しく反映されなかった」と回答。63人が「機器の不具合でマイナ保険証が読み取れなかった」と回答した。「他人の情報にひも付けられていた」との回答もあった。

トラブルへの対応では、85人が「持ち合わせた健康保険証で確認した」と回答。30人がトラブルにすぐに対応できなかったことがあると答え、16人が「いったん医療費の10割を患者に請求した」と回答した。

宮﨑智徳会長は22日の記者会見で「現場ではトラブルが多く、マイナンバーカードに対する信頼が低下している。患者の金銭的負担も発生している」と指摘。「健康保険証の廃止は避けなければならない」と述べた。