G7「県民に成功体験」知事振り返る 経済効果を算出へ

【定例記者会見で、G7交通大臣会合の「成果」を発表する一見知事=県庁で】

一見勝之三重知事は22日の定例記者会見で、志摩市で開かれたG7三重・伊勢志摩交通大臣会合について「無事に終了し、県民が成功体験を味わった」と振り返り、県内への経済効果を算出する考えを示した。

一見知事は会見で、会合の目的としていた若者に国際感覚を養ってもらう▽県の魅力を発信する―の2点について「十分に対応できた」と強調。県の展示コーナーに全ての参加国が訪れたことなどを紹介した。

その上で、今回の開催を踏まえて「県内で国際会議の数を増やさなければならない。コロナが収まれば、会議も増えると思う」と説明。「子どもたちに国際感覚を持ち続けてもらえるようにしたい」と語った。

一方で「課題があった」とも。海外メディアの取材登録なかったことに言及した上で、今後は積極的に取材を呼びかけると説明。県主催の視察に申し込みがなかったことについても「今後は参加を促したい」と語った。

さらに「それ以外も、さまざまなロジ(事務作業)の部分で指摘を頂戴している」と説明。「指摘」の具体例には、伊勢神宮に向かっていた報道バスが検問で止められ、賢島大橋を渡れなかったことを上げた。

また、経済効果を算出する予定の有無を問われた一見知事は「他の関係閣僚会合の様子も見ながら算定したい」と述べた。公表の時期については「結構かかるが、なるべく早くとは思っている」と語った。