自動車の寄付呼びかけ 日本カーシェア協、台風被災者に貸し出し

【自動車の寄付を呼びかける吉澤代表理事=県庁で】

寄付で集めた自動車を災害の被災者らに無償で貸し出す日本カーシェアリング協会の吉澤武彦代表理事は21日、三重県庁で記者会見し、台風2号の被災者に貸し出す自動車の寄付を呼びかけた。

協会は平成23年、東日本大震災を機に宮城県石巻市で設立。寄付を受けた自動車を協会の名義に変更し、被災者に無償で貸している。これまでに18件の災害で延べ約2500台を貸し出した。

協会は今月20日、台風2号で大きな被害を受けた愛知県豊橋市で自動車の貸し出しを始めた。既に約200件の申し込みがあり、確保した62台を上回っている。

吉澤代表理事は「車がないと、被災者の生活再建が遅れる。愛知県で困っている人に一日でも早く車を届けたい。隣の三重県からも力を貸してほしい」と述べた。

車検が付き、安全に走行できる車が対象。車種や年式は問わない。名義変更の手数料や輸送の費用は協会が負担する。問い合わせは同協会=電話070(1140)5458=へ。