不正受給6事業所を公表、雇調金、三重労働局

三重労働局は20日、県内の6事業所が雇用調整助成金などを不正に受給したと発表した。不正受給の総額は約1億2838万円。全ての事業所が全額を返還する意思を示している。

同局によると、不正受給をしたのは、松阪市のサカイ清掃、同市の和工業、鈴鹿市の福祉タクシーまごのて、明和町のテクノワールドジャパン、松阪市のミノダ建設、四日市市のWoodBell。

六事業所は従業員を休業させたなどとする虚偽の申請書類を提出し、助成金を不正に受け取っていた。このうちサカイ清掃は事業の実態がなく、架空の事業所を設立して助成金を申請していた。

同局が申請内容に不審な点があることに気付いたことなどをきっかけに発覚。3月から今月6日にかけて支給決定を取り消した。6事業所とも同局の聞き取りに対し、不正受給を認めているという。

同局は昨年度以降、県内で35事業所の不正受給を確認。不正受給の総額は5億6732万円に上る。同局は「今後も調査によって不正を確認した場合は事業所名を公表する」としている。