G7交通相会合きょう開幕、志摩・賢島周辺で検問開始

【通行車両の検問に当たる警察官=志摩市内で】

【志摩】G7三重・伊勢志摩交通大臣会合(16―18日)開催を目前に控え、主会場となる賢島周辺では15日から、テロ活動などを警戒する警察関係者による検問が始まった。期間中はより警備体制が強化される見通しで、県警では可能な限りマイカー利用を控えるよう呼びかけている。

賢島へとつながる賢島大橋などの道路では同日午後から、制服姿の警察官が検問を設置。賢島へと向かう通行車両を呼び止めて、事前に発行された通行許可証の提示を求めたほか、必要に応じて所持品、身分証の確認などを実施していた。

家族の送迎で通行しようとしたが、許可証を携帯していなかったために検問前で待機するよう求められたという伊勢市の女性(47)は「伊勢志摩サミットよりは警備も厳しくないと聞いていたので驚いた。もう前日なので仕方ない」と困惑した表情を浮かべていた。

このほか第四管区海上保安本部も人員を投入し、県警などと連携して周辺海域の警戒警備に当たる。また周辺の鉄道駅ではコインロッカーの使用を制限するなど対策を実施している。

警備関係者によると、期間中の警備体制は1000―2500人規模となる見通し。県警警備二課の小島拓也次長は「円滑な会議が進行できるよう万全の警備に当たりたい」と話していた。