声かけで特殊詐欺被害防ぐ 鳥羽署、百五銀鵜方支店の2人に感謝状 三重

【國枝署長(右)から感謝状を受け取った廣瀨支店長(中央)と鈴木さん=鳥羽署で】

【鳥羽】特殊詐欺被害を未然に防いだとして、三重県警鳥羽署は14日、志摩市の百五銀行鵜方支店の廣瀨吉之支店長(51)とロビースタッフの鈴木正代さん(61)に感謝状を贈った。

同署によると、5月24日午後1時20分ごろ、同支店に60代女性が携帯電話で通話しながら夫と来店。鈴木さんが不審に思って見ていると、2人がATM(現金自動預払機)を操作し始めたことから詐欺被害の可能性があると判断し、声をかけると「市役所から電話で還付金の手続きができると言われた」と話したため、同署に通報して被害を未然に防いだ。

同日、同署には保険料の還付手続きを行うよう促す電話があったと志摩市の住民から相談があり、特殊詐欺の予兆電話と判断。同支店にも注意を呼びかけていたという。

同署で國枝正嗣署長が2人に感謝状を手渡し、「皆さんが強い防犯意識を持って普段から取り組みをされているので未然に被害を防げた」と感謝した。

廣瀨支店長は「日頃からお客さまの大切な預金をお守りするために詐欺被害防止に努めている。ロビースタッフの対応で防ぐことができてよかった」、鈴木さんは「これからも気を付けてお客さまの様子を見ながらご案内していきたい」と話した。