強盗殺人罪で夫ら2人起訴 鈴鹿のブラジル女性死亡で津地検 三重

三重県鈴鹿市寺家5丁目のアパート付近でブラジル国籍の工員アイハラ・アルメイダ・ロゼリさん=当時(46)=が殺害された事件で、津地検は13日、強盗殺人罪で夫の四日市市小古曽東1丁目、プラテス・アルメイダ・デメルソン容疑者(48)ら2人を起訴した。同じく強盗殺人容疑で送検されていた、長女のアイハラ・アルメイダ・キンベリ・カオリ容疑者(25)については強盗殺人ほう助罪で起訴した。

ほかに強盗殺人罪で起訴したのは、カオリ容疑者の内縁の夫で、2人と同居していた無職ハコザキ・ルカス・ハルユキ容疑者(23)。

起訴状などによると、デメルソン被告とハルユキ被告はロゼリさんを殺害して金品を奪おうと共謀し、令和5年5月3日、ロゼリさんの自宅アパート付近の路上で刃物のような物でロゼリさんの首などを切りつけて神経損傷などにより失血死させたうえ、財布など18点が入ったかばん1個(時価合計約4万7千円相当)を強奪したとしている。

またカオリ被告は、2人が犯行に及ぶことを知ったうえで、殺害現場への車での送迎やロゼリさんの帰宅を知らせる見張り役などとして、犯行を容易にする手助けをしたとしている。

同地検はカオリ被告に強盗殺人ほう助罪を適用した理由について、「証拠と法に基づき総合的に判断した」としている。