陸上・松本「勝ち気なレースを」 東海高校総体、16日から集中開催

【鈴鹿高陸上競技部長距離ブロック主将も務める松本選手。後輩や練習参加の中学生も優しく指導する。「皆を全国の舞台に連れて行きたいという気持ちがあるから頑張れる。(主将就任が)マイナスになることはない」】

第70回東海高校総合体育大会(東海高体連ほか主催)は、一部の競技を除き、16日から18日まで静岡県で集中開催される。期間中28の競技会が行われ、このうち陸上競技は8月の全国高校総体(インターハイ)の予選も兼ねて実施。競歩、混成競技など一部の種目を除いて各種目上位6着に入ればインターハイに出場できる。

昨年のインターハイ女子800メートルで5位入賞したほか、U―18陸上大会で1500メートル、U―20同大会で800メートルで、いずれも日本一に輝いている鈴鹿3年、松本未空は、高校最後のインターハイへの最終関門となる東海高校総体に向けて今できるベストのレースを誓う。

今季これまで出した記録に満足していない。女子800メートル、1500メートルの県高校記録保持者。昨年の実績を引っさげて初出場を果たした日本グランプリシリーズで春先から各地を転戦。「ぼろぼろの状態」で臨んだ5月末の県高校総体で800、1500両種目の2冠を果たすも、決勝のタイムは自己記録に10秒以上及ばなかった。

それでも、県高校総体から約1週間後、大阪市内で行われた今年6月のU―20陸上大会女子1500メートルでは優勝こそ逃したがセカンドベストの4分25秒67で4位。「前日に少し走ったくらい。そこで4分25秒が出せたのが大きかった」。地力がついてきたことを自分でも実感できたという。

「2種目で日本人1位」という最終目標に向け、鈴鹿・平田野中時代から師弟関係の陸上競技部の田中将吾監督と二人三脚で練習に励んだ。積み重ねた努力を自信に変え、「(高校最後の東海総体は)今より良い状態で臨めると思う。勝ち気なレースをしていけたら」。

東海高校総体2023日程