地域づくりへ「特命係」 玉城町の若手職員ら、4小学校区で活動 三重

【「地域つながり特命係」として活動する職員ら=玉城町役場で(同町提供)】

【度会郡】三重県玉城町の4つの小学校区(田丸、外城田、有田、下外城田)を中心とした持続可能な地域づくりの推進に向け、町から「地域つながり特命係」の辞令を受けた若手職員21人が、それぞれの出身小学校区で地域と連携した活動に取り組んでいる。

町は昨年8月に同係を設置し、メンバーの職員が同町地域つながり実行委員会を結成。職員が4チームに分かれて自分の出身小学校区を担当し、人口減少や少子化など地域の現状や課題を踏まえて取り組む内容を決め、それぞれの活動に向けて動き出した。

下外城田地区チームは、下外城田小との意見交換会を行い、「みんなが集える小学校」を目指すことを決めた。同校の図書貸し出し冊数が多いことに着目し、同町小社曽根のつつじが丘児童クラブで、伊勢市の絵本作家、二見正直さんが講師を務め、本を読む楽しさを伝えるイベント「ブックトーク」を開催。紹介した本を図書館に寄贈した。7月には2回目を開催する予定。

【地域つながり特命係の職員が開いたイベント「ブックトーク」の様子=玉城町小社曽根で(同町提供)】

田丸地区チームは5月に地区内の史跡などを巡る「まち歩き謎解きゲーム」を開き、有田地区チームは住民大学「UDAMURA ACADEMY」など地域住民と連携した取り組みを実施。外城田地区チームは11月頃ごろに昔の遊び体験を行う予定という。

下外城田地区チームで町産業振興課の永井友樹さんは「それぞれの地区の強みを生かせば最強の玉城町になる。特命係の4チームが連携し、町を盛り上げていきたい」と話した。