相可高生が料理で歓迎へ G7伊勢志摩交通相会合向け試作 三重

【レセプション本番に向けて料理の試作に励む生徒ら=多気町の県立相可高校で】

【多気郡】G7三重・伊勢志摩交通大臣会合(16―18日)で、県立相可高校(多気町相可)の調理クラブに所属する生徒らが、初日に出席者らを出迎える国・地元共催歓迎レセプションで県産食材を使った料理を披露する。同校で13日、報道関係者を対象に練習風景が公開され、生徒らは「おいしいと言わせたい」と意気込みを語った。

同校は県内で唯一調理師免許を取得できる高校として知られており、中でも食物調理科調理クラブの生徒らが料理を提供し、昨年20周年を迎えた直営レストラン「まごの店」が人気を集めている。7年前の伊勢志摩サミットでは、配偶者プログラム時にコース料理を提供した実績もある。

レセプションでは、同クラブに所属する2、3年生14人が参加する予定で、まごの店で創業から一番人気を誇るだし巻き卵や、南伊勢産マグロやマダイ、松阪牛を使った握り寿司(ずし)といった県産食材を使った料理をライブ形式で提供する。

この日は3年生6人が本番さながらに調理風景を披露。握り寿司を担当する3年生の辻太朗さん(17)は「喜んでもらえる料理を提供したい」と話した。同じく3年の榮那絆さん(18)も「一人でも多くに食材を知ってもらい、印象に残る物にしたい」と抱負を語った。

指導を担当する西岡宏起教諭は「生徒にとっても食材について勉強し、海外に発信できるいい機会。積み重ねたことをそのまま発揮してほしい」と話していた。