菰野から全国に涼味を スズガミネ、手延べ麺の生産ピーク 三重

【麺の本乾燥作業をする前川代表(中央)ら=菰野町永井のスズガミネ工場で】

【三重郡】涼を呼ぶ「冷や麦・そうめん」の需要最盛期に向け、三重県菰野町永井の手延べ麺製造販売「スズガミネ」(前川常八代表)で、大矢知秘伝の手延べ麺の生産がピークを迎えている。7月中旬ごろまでに約50トンを出荷、販売する。

熟練麺職人の前川代表と従業員らが、麺に最適な小麦粉を赤穂の塩と地元朝明川の伏流水を使ってこね、延ばし、熟成を繰り返しながら生麺に仕上げ、乾燥から包装まで15の工程すべてに細心の注意を払いながら、フル操業で製造している。

こしが強く、のどごしが自慢の冷や麦、そうめんをはじめ、もっちりとした食感で人気の町特産マコモ入り乾麺、半生麺合わせて15種を製造している。

お中元時期に合わせて8月31日まで、北勢ブロックの87郵便局でも「ふるさと小包」の取り扱いをしている。前川代表(77)は「創業から百年余、おいしいの一言を励みに守り続けてきたふるさと菰野伝統の涼味を全国にお届けしたい」と話している。注文、問い合わせはスズガミネ=電話059(396)2211=へ。