J1名古屋に惜敗も、手応え サッカー天皇杯、ヴィアティン三重

【後半31分、ヴィアティン三重の梁賢柱が追加点を挙げ名古屋グランパスに1点差と迫る(ヴィアティン三重提供)】

サッカーの第103回天皇杯全日本選手権は7日、各地で2回戦29試合が行われた。2回戦からJ1、J2勢も登場。J1から見て4部相当のJFLのヴィアティン三重は名古屋市のパロマ瑞穂ラグビー場で、J1の名古屋グランパスに挑むも2―3で敗れた。

三重県代表として4年ぶり3回目の天皇杯本戦に臨んだヴィアティン三重。前回の第99回大会ではJ1の湘南ベルマーレを下し3回戦まで勝ち上がった。今回も「天皇杯でJリーグチームを倒す」ことを目指し、5月21日の1回戦で鳥取県代表でJ3のガイナーレ鳥取を下して2回戦に進出していた。

名古屋グランパス戦は前半3失点するも後半2点を返した。後半からメンバーとシステムを変更。ボールを保持する時間を増やすと、後半26分、同19分から途中出場のFW梁賢柱のアシストでFW田村翔太がチーム初ゴール。5分後には田村のアシストで梁も得点して1点差に詰め寄り、5340人が詰めかけたスタンドを盛り上げた。

試合後、ヴィアティン三重の樋口靖洋監督は「セットプレーの(前半の)2失点が非常に重くのしかかった」としながら「ある程度対応できてきたら戦えるな」という手応えも感じたとした。「今日得た経験値というのはすごく大きなものがある。リーグ戦にもしっかりとそれを反映させながらやりたい」と話し、10、11日から再開するJFLに向け気持ちを入れ直していた。