長期休業中に児童ク運営 松阪市が補正予算案 三重

【補正予算を説明する竹上市長=松阪市役所で】

【松阪】三重県松阪市は8日、今年度一般会計補正予算案2件を発表した。夏休みなど長期休業中に放課後児童クラブをモデル校1校で運営する「小学校長期休業子どもの居場所づくり事業費」に374万円を盛り込んだ。15日開会の市議会定例会に上程する。

補正第4号は4424万円を追加。長期休業中の児童クラブは市が運営主体となり、支援員をシルバー人材センターから確保する。本年度はモデル校として山室山小学校で実施する。利用時間は午前7時半―午後6時半で、料金は夏休み2万600円、冬休み5600円、春休み3900円。

4月に実施した市内36小学校の保護者調査(対象6605人、回答率58%)で、「長期休業中のみのクラブ利用が可能となれば利用したい」の回答がクラブ利用者の43%、クラブ未利用者の37%に上った。

竹上真人市長は「ニーズが多いことから、新たな子育て支援対策を急ぐ必要がある。利用者募集は6月21日ごろ」と説明している。

補正第5号は1億7171万円追加。電気・ガス価格高騰に伴う負担軽減の運営支援交付金として障害者福祉サービス事業所や介護サービス事業所などに5172万円、私立保育園などに734万円の他、「学校等給食物価高騰に伴う子育て支援交付金」3177万円を計上した。