土性さん、スポーツのチカラ語る 松阪、母校の第四小で後輩たちに 三重

【母校で出前授業をする土性さん=松阪市鎌田町の第四小学校で】

【松阪】三重県の松阪市役所に本年度入庁した五輪金メダリスト、土性沙羅さん(28)の出前授業の初回が7日、母校の同市鎌田町の第四小学校であった。市内の小中学校22校を巡る。

土性さんは7年前のリオデジャネイロ五輪の女子レスリングで金メダルを獲得し、現在は同市教委スポーツ課で働いている。

出前授業は土性さんの入庁を機に始めた「伝えたい!スポーツのチカラプロジェクト」の一環。市立小学校17校と公立中学校5校で開く。

第四小学校では「夢のチカラ」と題し、全学年472人を前に話した。土性さんは「厳しい練習も仲間とともに乗り越えた」「毎日レスリングのことを考え、携帯の待ち受け画面は負けたときの写真を使い、自分を追い込んだ」と金メダル獲得までを振り返った。

また「失敗は成功への近道。失敗してからでないと分からないことがある。勇気を出して一歩を踏み出してください。挑戦した先にしか見えない景色を見ることができる。自分で自分の可能性をつぶさないでほしい」と後輩たちに呼びかけた。

授業後、取材に応じた土性さんは「子どもたちが元気いっぱいでびっくりした。経験したことを伝えられた。楽しんで話せた」と手応えを語った。