観光客、21%増の3265万人 昨年の三重県内主要施設

一見勝之三重県知事は7日の定例記者会見で、令和4年中に3265万6千人が県内の主要観光施設を訪れたと発表した。前年から21・8%(583万6千人)の増加。3年ぶりに増加した。

県によると、主要191施設のうち入込客が最も多かったのは、ナガシマリゾート(桑名市)で1200万人。伊勢神宮(603万7千人)や、おかげ横丁(414万1000人)などが続いた。

観光客の居住地別では県内が最も多く、全体の38・9%を占めた。次いで多かったのは愛知県で23%。大阪府の10・5%が続いた。観光客のうち県内で宿泊した割合は30・3%で、前年から7ポイント上昇した。

一方、入込客数や観光消費額はコロナ禍前の水準に回復していない。入込客数は平成27年から5年連続で増加したが、令和元年の4304万人をピークに減少。以降は2千万人台に落ち込んでいた。

また、県は令和4年中の観光消費額が、前年比19・8%(707億円)増の4269億円だったことも発表。2年連続で増加したが、コロナ禍前までの5千億円台には回復していない。

一見知事は全国旅行支援などの観光需要喚起策が奏功したとの見方を示した。入込客数がコロナ禍前の水準に回復していない理由については「まだ昨年はコロナの影響があったのだと思う」と語った。