三重県HPにサイバー攻撃 10市町も、一時閲覧障害

三重県は6日、県庁と県内10市町のホームページが夕方から約30分間にわたって閲覧できなくなる状態になったと発表した。外部から大量に情報を送りつけるDDos(ディードス)攻撃を受けたとみられ、情報の抜き取りやホームページの書き換えなどの被害は確認されていないという。

県によると同日午後6時ごろ、職員が閲覧障害に気付き、委託先のNTTビジネスソリューションズに原因調査と対応を依頼。同35分ごろ、復旧完了の報告を受けた。この間、県庁と津▽四日市▽伊勢▽松阪▽桑名▽名張▽亀山▽熊野▽伊賀▽紀宝―の10市町で、メールの送受信の遅延といった障害があったという。

県は平成29年度から同社が提供するセキュリティクラウドサービス(県自治体情報セキュリティクラウド)を利用しており、サイバー攻撃による閲覧障害は導入以来初めて。各市町も同じサービスの共通するサーバーを利用しており、このサーバーに外部から大量の接続要求が送りつけられたことで一時的に停止した可能性が高いという。県はその日のうちに県警に被害を報告した。

G7三重・伊勢志摩交通大臣会合開催を間近に控え、一見勝之知事は7日の定例会見で、「自治体が狙われたとは言い切れないが、事業者には対応をしっかりお願いしていく」と話した。