雲出井用水でホタル舞う 津、誠之社協が幼虫放流 三重

【光を放つホタル=津市内で】

【津】三重県津市久居誠之地区の雲出井用水で今年もホタルが飛んでいる。地元で「どんど川」と呼ばれる水路で、誠之地区社会福祉協議会(柴田房子会長)が毎年幼虫を放流している。

同地区社協は地元の環境を考えるきっかけにしようと雲出井土地改良区と協力し平成18年から誠之小児童と共に幼虫を放流。昨年は10月下旬に約200匹を放った。

今年は先月24日に同地区社協が飛来を確認。先週末の強い風雨で数は減ったものの現在も見ることができる。5日は高通児童公園の南側で午後7時半ごろから点滅し始め、約30匹が幻想的に舞った。

同所は近年ホタルの名所として知られるようになったが場所が分かりにくいとの声があり、柴田会長(81)は「多くの方に見に来ていただくには駐車場の整備が必要。今後の課題としたい」と話した。