松阪もめんが販売実績1位 フランス「伝統と先端と」展で 三重

【パリ展での松阪もめん商品(松阪市提供)】

【松阪】三重県の松阪市はこのほど、日本の18自治体が出展したフランスでの第10回「『伝統と先端と』~日本の地方の底力~」展で販売実績が参加団体の中で1位になったと発表した。同市から33点出品し、9割の29点が売れた。

同展は自治体国際化協会パリ事務所が主催。自治体が選んだ衣食住に関する伝統工芸品・技術を募集し、展示販売する。東京都や関西広域連合、沖縄県など18団体が参加。昨年の11月から12月にかけてパリと南仏モンペリエで開き、計8693人が来場した。

松阪市は初参加。松阪もめん手織りセンターの商品を販売した。フランス人の好みを考え、招き猫の人形やベレー帽、ストール、ピアスなどを選んだ。

ベレー帽を購入した70代男性は「藍染めが好き。青のグラデーションが繊細で美しい上に、形も普段使いできるところが良い」と話していたという。

同市観光交流課は「ピアスは手に取りやすい価格帯もあり、あっという間に完売。高価格帯に分類されるストールの売り上げが良く、意外な結果となった」と報告。「今後の商品展開やフランス進出が大きく期待される」と総括している。