「ウサギの餅つき」イメージし苗植え 津で親子ら260人が「田んぼアート」 三重

【それぞれの持ち場で苗を手植えする参加者=津市榊原町で】

【津】三重県津市榊原町の田に5色の苗で地上絵を描く「榊原温泉田んぼアート2023」の田植え作業が4日、同町長坂であり、幼児―小学生の親子ら260人が干支(えと)のウサギの絵柄になるよう苗を植え分けた。今月下旬から約2900平方メートルに絵柄が浮かび上がる。

同所の田んぼアートは地域住民で作る「榊原みずすまし会」(前山眞広会長)が実施する国の交付金事業で14回目。今年は4年ぶりに地域外にも参加を呼びかけた。

原画は毎年榊原小の児童に募集しており今年は6年の岡田流聖さん(11)の作品を基にした2羽のウサギが餅つきをする絵柄に年号の「R5」をデザイン。測量とくい打ちは今年も「シー・エスコンサルタント」(安濃町)が無償で行った。

参加者は苗の色別に分かれ、担当役員から「苗はしっかり植えて」などと説明を受けた後、持ち場で「ゆきあそび」「あかねあそび」などの苗を次々に手植えした。

岡田さんは「絵柄が出てくるのはめちゃくちゃ楽しみ」と話した。母親らと参加した市立立成小4年の辻本由光さん(10)は「泥はぬめぬめしていたけど植えるところが楽しかった」と話した。

【干支のウサギを題材にした今年の絵柄と植え分ける苗】