土砂災害への警戒呼びかけ 三重県知事、台風2号の大雨受け

【記者会見で、土砂災害への警戒を県民に呼びかける一見知事=県庁で】

台風2号の接近に伴う大雨を受け、一見勝之三重県知事は2日の記者会見で「これだけ雨が続くと土壌に多くの雨が浸透している。県全域で注意してもらいたい」と述べ、土砂災害などに警戒するよう県民に呼びかけた。

一見知事は、氾濫の恐れがある河川などをハザードマップで確認する▽増水した河川や用水路などに近づくことは避ける▽備蓄品や防災グッズの確認▽早めの避難で命を守る―の4点を県民に呼びかけた。

その上で「大雨は夜まで続く。場合によると、もっと続くかもしれない」と強調。伊勢市に避難指示(警戒レベル4)が出されたことを踏まえて「特に高齢者は明るいうちに避難してもらいたい」と述べた。

また、3日に雨がやんだ後も「土壌は多くの雨水を含んでいる。河川の増水もすぐには収まらない」と指摘。雨がやんだ後に災害が発生した過去のケースを紹介し、警戒を続けるよう呼びかけた。

県は記者会見に先立ち、津地方気象台との「情報連絡会議」を開き、気象台から今後の気象状況を聞き取った。気象台の担当者は、3日未明ごろまで県内で大雨が続く見込みとなっていると報告した。

一見知事はSNS(交流サイト)などを通じて迅速に情報を発信するよう、職員らに指示した。「初動対応が遅れないように万全の備えを。県民の命を守ることを最優先に対応してほしい」と述べた。