押し花を初披露 いなべで伊藤さん作品展 三重

【作品を見ながら話す伊藤さん(右)=いなべ市藤原町本郷の布の蔵・木花で】

【いなべ】三重県いなべ市藤原町川合の伊藤逸子さん(81)が、同町本郷のギャラリー「布の蔵・木花(このはな)」で押し花の作品展を開いている。自宅にしまい込んで眠ったままになっていた作品約20点が並ぶ。

庭に咲いたカイドウには、自作の短歌が添られている。ボタン、アヤメ、タチアオイ、ナデシコ、ワラビなど、身近な場所に咲いた花や植物を用いている。

伊藤さんは、長年短歌の創作に取り組んでいる。自詠の歌に添えようと、約10年前から押し花を作るようになったという。

一部和紙もあるが、台紙の代わりに絹の布を使っている。以前は草木染にも取り組んでいて、ヨモギやソヨゴなどで布を染め、柔らかな色合いに仕上げた。

作品展はギャラリーの店主の勧めで、初めて開いた。伊藤さんは「日の目を見て、作品も喜んでいると思う。この機会に一人でも多くの人に見てもらえたら」と話した。

営業日は毎週木曜日(午前10時半―午後4時)で、作品展は29日まで。営業日以外も電話予約で、希望の日時に応じている。問い合わせは同ギャラリー=電話0594(46)2938=へ。