写真家志すきっかけ語る 浅田政志さん、四日市で夢授業 三重

【講演する浅田さん=四日市市安島の市文化会館で】

【四日市】三重県四日市市鵜の森の通信制高校「第一学院高校四日市キャンパス」(中村龍彦キャンパス長)は2日、キャリア教育の一環として津市の写真家浅田政志さん(43)を講師に迎え、同市安島の市文化会館第3ホールで夢授業を開いた。同キャンパス生100人余と、オンラインで全国54キャンパス有志約100人が受講した。

浅田さんは「写真家として生活する」と題して講演。高校時代に撮った作品を評価されて写真専門学校に進み、「一枚で自分を表現する」という課題を出されたことをきっかけに、家族写真を撮り始めたのが写真家になるきっかけだったと話した。一生に一枚しか撮れないとしたら家族しかないと思ったという。

27歳の時に出版した写真集「浅田家」は、写真界の芥川賞といわれる木村伊兵衛写真賞を受賞、10年後には映画化された。写真を仕事だとは意識せず楽しんでいるが、面倒な雑務もある。どんな仕事にもいやな事はあるが、好きなことだったら続けられる。好きなことを突き詰めれば仕事になると呼びかけた。

同校は、生徒の状況・ライフスタイルに合わせて「通学」「通信」の学習スタイルを選べ、自分のペースで高校卒業を目指せる。不登校や高校中退を経験し再チャレンジを目指す生徒や、芸能・スポーツの分野で夢の実現に向けてチャレンジしている生徒など、さまざまなタイプの生徒を積極的にサポートしている。