保険金詐欺摘発で感謝状 三重損保会、県警に贈呈

【穴山会長(左)から感謝状を受け取った小林交通指導課長=津市の県警本部で】

【津】虚偽の交通事故を起こして保険金をだまし取ろうとした保険金詐欺事件の摘発に対する感謝として、日本損害保険協会三重損保会(穴山将広会長)は1日、県警に感謝状を贈呈した。

同協会などよると、令和3年7月30日、中古車修理販売業の男=当時(56)=と知人の女=当時(37)=が共謀して菰野町菰野の路上で故意に衝突事故を起こし、過失事故を装って損害保険会社に対して保険金を請求。保険金34万円を振り込ませてだまし取った。

同様の請求が複数回続いたことを不審に思った被害会社が同年12月に四日市西署に相談して発覚。2人は令和4年10月27日、詐欺容疑で逮捕後、同罪で起訴され、執行猶予付き判決を受けたという。

この日は穴山会長や被害を受けた損保会社関係者らが津市の県警本部と四日市西署を訪問し、感謝状を贈呈した。穴山会長は「業界にとっても保険金詐欺は撲滅したいテーマ。摘発がなければ次の被害が起きていた。あらためて感謝したい」と述べた。

県警の小林幸徳交通指導課長は「手口は年々巧妙化している。関係機関と連携して法と証拠に基づいて厳正に対処していきたい」と話していた。