富士山を撮り続けて30年 菰野町・希望荘で谷さん写真展 三重

【作品を紹介する谷さん=菰野町千草の希望荘「ギャラリー望」で】

【三重郡】三重県四日市市下海老町のアマチュア写真家、谷照義さん(78)は1日、菰野町千草の希望荘「ギャラリー望」で第21回写真展「富士山」を開いた。深夜から未明の富士に焦点を当てた「神秘な夜」シリーズを中心に全紙、全倍サイズ作品25点を展示している。20日(6、7日は休み)まで。

「神秘な夜」シリーズは13点。夜霧が富士山を緑色に演出する中、「人」の文字を描くような登山者らのヘッドライトが山中湖の湖面に映える作品、山梨県・大蔵高丸から捉えた緑、黄、青のグラデーションの中に浮かぶ富士山など、富士を撮り続けて30年間の集大成を展示している。

また、富士山頂にたたずむ夕日の光の輪を、山梨県・花の都公園から捉えた「富嶽光彩」など、見応えのある作品の数々が訪れる人の目を楽しませている。

谷さんは写真歴40年、富士山に魅せられて30年になる。回数は減ったが、今も年間60日は富士山を撮影している。「フィルム写真ならではの美しいグリーンの世界を、多くの人と共有できたらうれしい」と話していた。