サイバー攻撃に備え 県警やホテル従業員、G7交通大臣会合前に訓練 三重

【サイバー攻撃を想定して対応を確認する参加者ら=志摩市の志摩観光ホテルクラシックで】

【志摩】G7三重・伊勢志摩交通大臣会合(6月16―18日)を前に、主会場となる志摩市阿児町神明の志摩観光ホテルクラシックで31日、サイバー攻撃を想定した共同対処訓練があり、県警やホテル従業員らが対応を確認した。

国際的な行事で活発化する恐れがあるサイバー攻撃への対処訓練として開催。ホテル従業員や県警、中部管区警察局の担当者ら10人が参加した。

訓練は、「スケジュール変更について」の件名で、国交省を発信元とする不正プログラムを添付した電子メールがホテルに届いた想定で実施。メールを開いた従業員が担当部署を通じて県警に連絡し、被害状況の確認や不正プログラムの拡大防止に向けた初期対応、発信元の特定などの動きについて、連携を確認した。

今月20日には、G7広島サミットが開催された広島市のホームページが一時的に接続しにくい状態となり、大量の情報を送りつける「DDoS(ディードス)攻撃」によるサイバー攻撃を受けた可能性がある。

県警警備一課の中智洋課長は「実空間の警戒警備はもちろん、サイバー空間の脅威に対して万全を期すことで円滑に警備を成功させたい」と話していた。