鈴鹿市補正案、20億5081万円 新交通システムや物価高対策 三重

【補正予算案について説明する末松市長=鈴鹿市役所で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市の末松則子市長は29日、臨時記者会見を開き、市長選のため骨格形予算だった令和5年度同市一般会計に20億5081万円を追加する補正予算案を発表した。補正後の一般会計予算総額は727億8792万5千円で、前年度当初比の6・7%増となり過去最大規模となった。6月5日から始まる同市議会6月定例議会に上程する。

政策的事業の33事業に計14億5747万4千円、原油価格・物価高騰対策の8事業に計5億9333万6千円をそれぞれ計上する。

具体的には、公共交通空白地域の移動課題解消のためデマンド交通システムの実証運行に向けた新交通システム運行事業に1235万6千円、学校給食の物価高騰分を補うための事業費に2849万4千円、経済対策として30%のプレミアム付デジタル商品券発行事業に2億8千万円―など。

財源は新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金などの国庫支出金や県支出金、財政調整基金繰入金などを充てる。

末松市長は予算編成にあたり「持続発展できる鈴鹿市に向けて取り組みを続けたい」と話した。