梅雨やゲリラ豪雨に備え 亀山や関消防などが水防訓練 三重

【土のう作りをする参加者ら=亀山市関町の鈴鹿川河川敷で】

【亀山】三重県亀山市は28日、同市関町木崎の鈴鹿川勧進橋上流左岸河川敷で、本年度水防訓練を実施した。亀山、関消防署職員、同市消防12分団員と女性分団員、少年消防クラブ員ら総勢約400人が参加した。

同訓練は、水防に関する知識と技術、基本的な水防工法を習得し、風水害発生時に迅速な活動ができるよう、毎年実施している。

同市水防団の本部長、櫻井義之市長は「毎年のように全国各地では、線上降水帯によるゲリラ豪雨などで被害が発生している」とし、「本市でも、鈴鹿川をはじめ大小の河川が流れており、決して他人ごとではない。この訓練を通じ、さらに水防への意識を高めてください」と訓示した。

参加者らは六班に分れ、土のう(一袋約10キロ)作りと水をせき止める溢水(いっすい)対策用「改良積み」工法を実践。今年初めて、市議会議員も土のう作りに参加した。

国交省三重河川国道事務所の奥村明央総括地域防災調査官は「今回は、『改良積み』工法を迅速かつ正確にしていただいたが、川の水の増水により漏水の水をせき止める『釜段(かまだん)工法』など水害対策用のさまざまな工法もあります」と講評した。