【志摩】6月16―18日に志摩市で開かれる「G7三重・伊勢志摩交通大臣会合」の開催20日前となった27日、志摩市阿児町の阿児アリーナで、「考えてみよう交通の未来」をテーマにした開催直前イベントがあり、市内外から親子連れら約1500人が参加した。
県など46団体でつくる同会合の推進協議会が主催。機運を高め、次世代を担う子どもたちに交通に関心を持ってもらおうと同イベントを開いた。
オープニングセレモニーで、推進協議会会長の一見勝之知事があいさつし、「15の閣僚会合が予定されている中で、日々の生活に一番関係があるのが交通大臣会合ではないかと思う。交通や観光に課題がある三重県で会合が開かれるのは非常に意義が深い」と話した。
親子で学ぶ出前講座では、近鉄や三重交通、国土交通省、県の担当者らが講師を務め、「交通の未来」をテーマに交通機関のバリアフリーや環境に配慮した取り組みなどを分かりやすく解説。子どもらは想像を膨らませ、「未来にあったらいいな」と思う乗り物の絵を自由に描いていた。
近鉄の名阪特急「ひのとり」を模したミニ電車の乗車体験やトイレールの展示、交通機関で働く人の制服を着用した記念撮影、消防車や救急車、バスなどの展示もあり、親子連れらが楽しんでいた。特産品販売やG7にちなんだスタンプラリーなども行われた。
出前講座に参加した、津市立西が丘小5年の蔵本菜々美さん(10)は「地球環境に優しい乗り物ができればいいなと思った」と話していた。