トルコ派遣を知事に報告 JICA医療チーム、被災地で活動 三重

【一見知事(右端)にトルコでの活動を報告する9人=県庁で】

トルコ・シリア大地震で国際協力機構(JICA)国際緊急援助隊医療チームの一員として被災者の治療などに当たった三重県内の九人が26日、県庁を訪れ、一見勝之知事に活動を報告した。

チームは2月10日から3月24日まで、トルコのガジアンテップ県で野外病院を設営。負傷者や持病が悪化した患者を治療した。県内からは看護師2人と臨床工学技士1人、救急救命士7人が派遣された。

男児(11)の手術に携わった松阪中央総合病院の鈴木紗知看護師(43)は、外国の被災地で手術をするには現地の信頼を得ることが必要だと強調。「男の子の未来につながって良かった」と振り返った。

津市北消防署の松下来師救急救命士(40)は、住民と協力して廃棄物の収集に当たったと説明。「トルコの人たちが柔軟に対応してくれる場面が多く、支援を受ける側の姿勢に感銘を受けた」と話した。

一見知事は「県民を代表して活動してくれたことに敬意を表したい。支援を受ける側の対応を見た経験を伝えてほしい」と述べ、今後の活動に期待した。