彫刻家の杉井さん、故郷の津で初個展

【彫刻とコラージュ作品を紹介する杉井さん=津市中央の三重画廊で】

【津】三重県津市出身の彫刻家、杉井星斗さん(35)=神奈川県相模原市=の初個展が24日、同市中央の三重画廊で始まった。彫刻とコラージュ計31点、人物のクロッキー30点を展示している。28日まで。

杉井さんは東京造形大、同大院で彫刻を学び平成25年第64回三重県展彫刻部門で最優秀賞受賞。現在はデザイン事務所に勤務しながら自身の制作をしており故郷で初個展を開いた。

樹脂の半透明の質感を生かして制作した人物の立体造形と、銀紙やトレーシングペーパーなど素材の異なる紙をコラージュした額作品などが並ぶ。立体は顔料を混ぜた樹脂をさらにかけ、磨くことで独特の質感を生み出している。

杉井さんは「色と形と質、表情の違いで生命感が出るのは彫刻もコラージュも共通している」とし「ジャンルにとらわれず気軽に楽しんでほしい」と話した。