死闘の幕切れはあっけなく 皇學館大、疲れ隠せずコールド負け 春季東海地区大学野球

2日間に及ぶ死闘を戦い抜いてきた皇學館大の最終戦。その幕切れは余りにあっけなかった。2点ビハインドの七回2死二、三塁のピンチで中部学院大3番森に2点適時打、さらに右前打と四球で満塁機をつくられ、中部学院大6番宮崎にコールド試合を成立させる中越えの走者一掃の適時二塁打を許した。主将の岡田中堅手は「(自分の頭上を)越える、やばいと思って振り返ったら、中部学院大の選手がベンチから出て来て試合が終わったことを知った」と肩を落とした。

ともえ戦形式で行われた20、21日の両日、土壇場で対戦成績を1勝1敗のタイに持ち込んで23日の再々試合につなげたが、2日間の疲労は隠せなかった。先発の4年生宮﨑が3回途中2点を失って降板。2日間で計220球を投げた4年生江南、計229球を投げた3年生佐野をマウンドに送るが、この日の1回戦で七回コールド勝ちして勢い付く中部学院大打線を止められなかった。

野手も中部学院大の投手陣を打ち崩せず、4安打1得点で終えた。この日1安打にとどまった4番村田は「自分が打てないまま終わり申し訳ない。練習するのみ」と決勝後もグラウンドでバットを振り込んだ。悔しさをバネに選手らは秋を見据えていた。