「桜のある風景展」始まる ギャラリーボナール伊勢玉城館

【「桜のある風景」を描いた作品が並ぶ会場=玉城町宮古のギャラリーボナール伊勢玉城館で】

【度会郡】三重県玉城町宮古のギャラリーボナール伊勢玉城館で19日、県内の画家や絵画愛好家らの作品を集めた「桜のある風景展」が始まった。前期は22日まで。後期は作品を入れ替えて24―28日まで展示する。前田珠男館長は「桜の時季は終わりましたが、ボナールにはいろんな桜の絵があるので季節外れのお花見を楽しんでください」と話している。

桜をテーマに同館が主催する恒例の企画展で、4回目となる今年は73人が参加。油彩や水彩、パステル画など、参加者がそれぞれの感性で描いた桜の作品が会場を華やかに彩っている。

前田館長の友人で、今年3月に亡くなった松井伸治さん(志摩市)の油彩画「棚田の桜」も展示。松井さんは病気で体が不自由になったがリハビリを兼ねて絵を描き続け、同展にも毎年参加していたという。

前田館長は「今回が彼のボナールでの最後の展示になるので寂しい」と話していた。