太陽光倍増向け蓄電池の必要性説く パワーエックス社長が講演

【蓄電池活用について講演する伊藤社長=四日市市安島のじばさん三重で】

三重大学北勢サテライトなどが主催する地域活性化と脱炭素を目指す講演会が19日、四日市安島のじばさん三重であり、大型蓄電池の製造販売などを手がけるパワーエックス(東京都)の伊藤正裕社長が「再生可能エネルギーの普及を実現する蓄電池の活用」と題して講演した。企業関係者や学生など約120人が参加し、再生可能エネルギー普及に向けた蓄電池活用の可能性について学んだ。

講演会は、「地域共創大学」を目指し、特に北勢地域で環境への取り組みを強化している三重大学北勢サテライトが、産官学連携をさらに進めようと企画。四日市市や四日市商工会議所などが共催した。

講演で、伊藤社長は、蓄電池ビジネスの可能性や、同社が進める蓄電池販売事業、EV充電ステーション事業、電気運搬船事業について説明。

伊藤社長は太陽光発電について「2030年までに倍増し、昼間電力が余るようになる」と発言。「太陽が沈む夕方から夜にかけて電力消費が多く、現状火力発電に頼らざるを得ないが、昼間たまった電気を夜間使えればCO2削減につながる」と蓄電池の必要性を説いた。二酸化炭素排出が多いものとして「電気」と「運輸」を挙げ、「自社が持つテクノロジーを活用してCO2削減に貢献していきたい」と話した。