「五ケ所小梅」の収穫最盛期 南伊勢町特産、温暖な気候で成育順調 三重

【最盛期を迎えた五ケ所小梅の収穫作業=南伊勢町斎田で】

【度会郡】三重県南伊勢町の特産品で、「みえの伝統果実」に登録されている「五ケ所小梅」の収穫と出荷が同町で最盛期を迎えている。JA伊勢によると、6月3日ごろまで県内3市場に約23トンを出荷する見込み。

五ケ所小梅は果肉が厚く、漬け上がりの色鮮やかさが特徴。果実の透明感から「真珠小梅」とも呼ばれていて、同町ではJA伊勢梅部会の部会員32戸が約3・2ヘクタールで栽培している。JA伊勢の担当者によると、今年は春先に暖かい日が続いたため、生育は順調で着果量も多いという。

同町内瀬の「ないぜしぜん村」(山出公一郎村長)では、出荷用と梅干しやジュースなどの加工用に約2トンを収穫予定。同町斎田にある15アールの梅園では、加工用に樹上熟成させた小梅を手摘みする作業に追われている。

山出村長は「梅干しや梅ジュースは健康にいいと言われているので、健康食品としてどんどん利用してほしい。レシピが必要であれば村長が教えます」と話していた。